当ブログでも過去、再三にわたり述べてきた東南アジアで頻発するスキミング被害。
今迄、バリ島でも官民問わず各種の情報ソースがその都度、定期的に注意情報を発してきた訳だが、一向にそれらが無くなる気配は無い。
バリ島の現地英字系メディアに、パンデミック下の空前の逆境に喘ぐバリ島内で、またしてもスキミング以外が増加中との記事が載っていた。

引用元 The Bali Sun.com

記事によると、ホリデーシーズンが近づくバリ島サウスクタ地区で、ATMを介したスキミング被害の件数が増加中だと、バリ警察が発表しているという。
バリ警察サイバー犯罪対策課のGusti担当官によると、被害の総件数は現在の所不明だが、(なんで不明なんだ?)既に単なる複数以上の被害届をこのところ受理しているとのこと。
その殆どは、観光関連施設や外国人が多く居住するサウスクタエリアのATMで発生しているらしく、現在、詳細を調査中であるとしている。

画像引用元 The Bali Sun.com

しかし、街自体に人が少なく、経済活動も事実上、停止しているのが現在のバリ島。。
目撃情報などはある筈もなく、稼働中の監視カメラにも限りが有り、捜査は難航中とのこと。
要するに犯罪集団にしてみれば、やりたい放題の盗り放題。。

既に東ヨーロッパ系の外国人の犯罪集団を摘発し逮捕しているが、それらは活動している集団のごく一部だと見ていると述べるに留めている。

当たり前と言えば、当たり前の事態。。
街自体に充分な人もカネも無く、金目の物があるとしたら街角のATMの中だけだ。。

過去20年近くの時間をバリ島で過ごしてきた私だが、ここではカード絡みの犯罪は日常だ。。
幸い、私個人は辛くも(多少の予防策と幸運だけだろうが!)その被害に遭ったことは無いが、周りを見回せば不運な知人達の声はよく耳にする。

その頻度件数もさることながら手口も多種多様。。
今、パッと思いつく最近のケースだけでも、駐車中の車から盗まれたスマホから契約中のキャリアを通してカード情報が漏れたケース。
首都空港のジャカルタ国際空港の免税店でのカード使用後に不正引き出し事案。

(国を代表する玄関口の空港でもそれをやるか!)

気の毒な友人の一人は、エアアジアのチケットオフィスでしか使わなかった筈のカードからの不正引き出しに遭い。。。

他のケースでは、万を期して遥々、北米からウルワツのハイエンドなスパリゾートにチェックイン後、数時間で本国の銀行から緊急アラートが届き、全てのカードとネットバンキング・アカウントのアクセス停止保全処置に遭った元カノ等。。

(初めてのバリ島。到着後僅か5時間余りで早々とトラブルに!もう2度とバリなんか来ないって言って帰って行った! 笑)

また今年の初めだが、在住仲間のうちで最近のスキミング被害の発生場所を記した地図が回ってきたことがある。
それをよく吟味したところ、便利な街の普通のATMマップと大差なくて驚いたことなどがある。

通常、バリ島の繁華街では両替商やATMは至る所にあるが。。その昔に比べれば改善されているとはいえ、まともな奴は我々が望むほどは存在していない。。注意が必要だ、メクラ打ちはアマチュアのやる事だ。。

・・・とこんな感じだ。
カード会社や金融機関の方も対策は打って入るが。。
中々、犯罪が無くならないのが現状のようだ。
それらの実数についても明言は避けているし。。

彼らの執る対策と言えばイチユーザーにとっては甚だ迷惑な事も多い。
私の遭遇したケースでは、ある日突然なんの前触れも心当たりも無しにカード利用が停められたり。。
突然、連絡なしにカードそのものが差し替えられたりと。。
(有効期限到来前に、実家に新しいカードが送付され強制新規カードになっていてビビるケース)

これらに遭遇すると、カード会社に直接連絡を入れる必要が出てくる。。
海外で現金じゃ余計に危険なので、他の決済方法はそれを信用して持っているのだが。。
いきなり止められると危険だろ!
電話しろったって、海外からは時にそれは言うほど簡単ではない。。
特にカードが止まったら尚更。。

当のバリ警察の担当者がいうには、ATMを使うなら銀行の支店建物室内に備え付けられている物を使ってほしいと談話を発している。。
要するに、市中のATMは危険だと公的機関が言っているのだ。。

現在はバリ島に限らず、多くの国で通常の海外渡航は停止中。
日本国内にいる限り、直接の影響は無いのは判っているが。。

渡航開始が何時になるのかは全く不明だが。。
目出度く渡航開始になった暁には、現地では非常な注意が必要になるとみて良いだろう。
カラっからに干からびた悪党どもが手ぐすね引いて待っている。
みすみすその養分にならない様にしなければいけない。