この件も消息筋から幾度も流れ出てきたアジェンダなのだが、どうやらより一層の現実味を帯びてきたようだ。
タイ王国に到着し入国する者には、Covid-19関連のトラブルを補填する為の保険加入が義務付けられることになりそうだと政府系機関の保険局が声明を発表している。

次第に明らかになりつつあるその計画の骨子を見てみる。

全ての旅行者は入国するにあたり320万タイバーツを上限とした医療的支出(疾病治療費用、死亡した場合の遺体処理、本国への搬送費用等も含む)を補償する保険に全滞在期間分、加入しなくてはならない。
保険販売は国の担当機関がオンライン上で行う予定であるとされる。
保険の補償期間は30日間以下から最長一年間未満とする。

保険料金は保険加入者の出身地別に算定される。
例えば、ローリスク国出身者の払う事になる保険料は、おおよそ1600タイバーツ(約5400円)から43200タイバーツ(約14万6000円)程になる。
保険販売はオンラインとなり、保険販売の引き受けはタイ国内の16社(Pacific Cross, The Viriyah, Muang Thai Life, 他)

タイは観光のハイシーズンに向けて10月期から段階的に長期滞在外国人の入国を開始するとされ、欧州各国が寒冷期に入る頃の避寒客層の需要取り込み目指している。
最初の入境地としては、プーケット等の国内数カ所が予定される。
その限定され準備された地域で14日間の隔離期間を経た後、安全が確認された者に限り、国内各地への移動が初めて許される事とされている。

加えて、幾つかの航空会社はバンコクへの商業路線の再開を計画中。
エミレーツ航空が11種の限定されたステイタスの旅行者に限り、ドバイ発バンコク行の商業便運航再開を決めている。(ビザ保持者、政府に許可された者、短期ビジネス客等、一般旅行者は含まず)