オンラインショッピングが小売業を凌駕しつつある昨今。
我が国では洗練された物流システムや法整備による消費者保護策とも相成り、食品のネット購入もさして問題はないようだが。。。
外では依然として注意が必要なようだ、、(特に牛肉がヤバイらしい)
タイのオンラインショップで販売される牛肉が危ないという記事を見かけたので短く紹介しておく。
チュラロンコン大学のハラール・サイエンスセンターの調査によると、オンラインで販売される牛肉の多くは、肉牛の血液に漬けられて風味を似せる加工を施された安価な豚肉だとの結果が明らかに。
調査されたサンプルの7割近くが品質を詐称されているらしい。
タイ農業協同組合省が伝えているところによると、この様な事例が顕著になったのは過去3カ月ほどの事で、特に一連のロックダウンに端を発する経済的苦境が始まった頃と重なっているという。
首都近郊のオンライン事業者が利益確保を見込んで手を染めているようだとのこと。
オンラインビジネスを手掛ける中間卸業者や屋台事業者に違反者が目立つが、同時に最終小売店舗には違反者は見つかっていないという。
関係省庁、食品卸売業界の代表者、小売り業界団体が集まり対応を協議することになったと伝えている。
品質詐称を巡っては明らかな健康被害の他に、イスラム教に於けるハラール(宗教的禁忌品)に抵触する問題が有り、単なる食品市場の信用問題の域を超えた重大な懸案事項。
因みにタイ国内にあるハラール系レストランは15万軒以上、地元のイスラムコミュニティのみならず、周辺諸国からのイスラム教徒の観光客やタイの食品輸出業にも直接悪影響を与えかず、対応を誤れば社会不安にも繋がりかねないと結んでいる。
そりゃ、イスラム教徒に豚肉を食わせたら酷いぞ!
もし、偽牛肉やその疑いに遭遇したら消費者相談センター(ホットライン1166)にコンタクトをとるか、サンプルがある場合は無料の検査機関に持ち込んで欲しいと伝えられている。
検査期間は Halal Science Center (022-181-054)
バンコク BTSナショナルスタジアム駅近く チュラロンコン大学構内