依然として感染増加が収まる気配はない。
一時はこのまま収まるかと思われた我が国も今は危うい状態だ。
いつになるとも知れない国境再開を夢見て東南アジア地域の動向を毎日追っている私だが、ふと別方向に目を向けて見たところ、ある記事が目を惹いたので紹介する。

マスクアップアメリカ」 デニーロやフリーマンら、ハリウッド大物俳優がアメリカ国民にマスク着用を呼びかけるキャンペーンに参加したという。
詳細は割愛するが、今では合衆国内に於けるCovid-19感染の拡がりには目を覆うばかり。
頑なにマスク非着用に徹していたトランプ大統領も、ホワイトハウス内部の中枢のスタッフから感染者が出始めて初めて我に返ったようだ。笑

そんな深刻な米国内のCovid-19感染状況もあり、オスカー受賞監督でもあるキャスリン・ビグローらが参加し、30秒のマスク着用啓発キャンペーンCM制作の運びと相成った訳らしい。

他にJamie Fox, Rosie Perez等の部分的に参加を表明。
加えてコロナ対策を巡って、度々、トランプ大統領と対立してきたクオモニューヨーク州知事も参加しているとある。

”When you wear a mask, You have my respect..” モーガンフリーマンは言う。

Mask Up America はこちらから

最近のアメリカ国内の感染状況は、ニューヨーク州だけで3万2千人の死者、国内の主要な州カルフォルニア、テキサス、フロリダ等だけでも13万人以上の死者、350万人に以上の感染者が出ている。

文字通り数字の桁が違う。。
いくら多いといっても合衆国の人口は日本のそれに比べて3倍には届かない程度だ。
よく考えると空恐ろしい。。
最近の東京都の場合では最多発生数であっても300人に届かないのに。。

それでもマスクをしたくないのか? 一体、なんでだ?

合衆国内でのマスク着用論を巡ってはパンデミック宣言以降、その効果の不確かさもあってか常に論争の的になっていた事は、再三にわたり我々の耳にも届いていた。
合衆国大統領自身のマスク非着用も事例もあり、マスク着用論は既に政治問題化していて久しい。

だからって、そんなにムキになって着用に反対しなくても。。
生粋のアジア人である私にはそう感じる。。
統治機構に対しては勿論、官憲や施政当局にも代替される権威に対しては、比較的に従順な態度を保つアジア系住民にとっては、集団的な利益が個人的な利益より優先されることに対して受容的だ。
お上がマスクしろって言うんだから、、すればいいじゃないか。。
その方が自分自身や家族の為になり、強いてはそれが国の為にもなるワケだ。。

あれだけ言ってもマスクはおろか、ソーシャルディスタンス措置も無視する輩がいるのには驚きだ。。一体、彼らは何を主張しているのだろう?

しかし、西洋的な個人主義、自己責任の社会であるアメリカでは、頭ごなしに何かをやれと言われる事に対して鋭い拒否感を感じるらしい。
特にそれが権威性から発せられる場合には。。

行為そのもの(この場合はマスク着用だが。。)に対する拒否というよりは、権威性に対する反骨精神。。
これが時に非常に面倒くさいのだ。。
自主性に任せられば、自発的に行うことにはやぶさかではないが、命令された途端に態度を硬化する。。

よくパタヤやバリ島でよせばいいのに官憲に反抗して問題を悪化させる間抜けで懲りないファラン達=西洋人がいる。
遭遇するたびに冷笑する他ないが彼らは原則、他人には無害だ。。
しかし、Covid-19パンデミックの場合は違う。。
彼らが自国に留まっている事を願うばかりだ。
アジア地区だけでも人、金、モノの動きが再開して欲しい。

たまに忘れることが有っても良いが、普段から大人しくマスクを着けて一刻も早い社会生活の正常化を待つのが賢明だろう。