現在、我が国では西日本を中心に豪雨の被害が続いているが、雨期真っ只中のパタヤから恒例の雨期の排水絡みの時事ネタが目に付いたので短くご紹介。

パタヤの北部ナクルア地区の北縁に位置するSanctuary of Truth。由来は不明だが巨大で、且つ、未完成と言われる木造建築物が売りの博物館?の位置付け観光施設。周辺は静かで水質も悪くない隠れビーチが拡がっている、、筈だった。。

パタヤ北部に位置する巨大な木造建築物が特徴の Sanctuary of Truth が、周辺海域への未処理の下水の放出を認め謝罪したというニュースが出ている。
事の発端は、真っ黒に変色した汚水が海へ流れる様子を撮影した動画クリップがSNS上に掲載されたのが始まり。

人目に付きやすいパタヤメインビーチでさえこの有様。元々、寂れた漁村だった小さな街に年間一千万人が訪れる。そりゃ、下水処理だって簡単ではないだろう。

当初は施設側は責任を否定したもののメディア上での非難の声の高まりに態度を一転、非を認めて謝罪して善処を約束することに。
大雨による増水で下水処理が追い付かなかったと釈明する騒ぎになったとある。

纏った量の降雨があると街中がすぐに水浸しになり大洪水に。。。結局、その黒く変色した水が海に流れ込んでいつもの騒ぎになるって寸法だ。  パタヤビーチ・ウーキングストリート前

その事態に対しネット上の反応は。。

「施設名にTruth=事実と名を打っておきながら、事実を語るのに消極的だな!」
「今まで、ずっとそうしてきた筈!何を今更!!」
「何故、担当当局は何も手を打たないで、毎度傍観しているのか?」
などと、当事者だけに留まらずにパタヤ市当局を巻き込んでの非難の大合唱に発展している。

パタヤ市当局だって決して黙っているわけではない。東南アジアの各観光都市間の競争は熾烈だ。常時、可能な限りの競争力向上には努めてはいる。 画像は雨期を前にした埋設下水路の清掃作業で、この種の過酷な作業には長期刑の囚人達が充てられていると読んだことがある

元来、この種の問題はとても一筋縄で済む物では無い。
下水処理などは非常に高度な技術的蓄積と多額の資金が必要なのだ。
まさに言うが易し行うは難し。。
これに対しパタヤ当局は一応の管理責任を認めつつ、恒常的な汚水処理の監視を約束するに至ったとしている。

そう言えばコロナパンデミックによる封鎖前までのパタヤは、街中で道路が掘り起こされて何やら大規模なインフラ整備事業が進んでいた。恐らく下水路の整備関連事業だったと想われる。。

パタヤ中心地から北へ延びるナクルアエリアは、長期滞在者や在住外国人達が多く住む落ち着いた街が拡がっている。
その海岸沿いに目を向けると喧噪とは無縁な閑静な居住エリアと静謐なビーチが点在していて私も度々訪れるお気に入りのスポットだったのだが。。

Wongamat=ウオンガマット・ビーチと呼ばれるビーチから更に北に隠れたビーチが続いている。

:関連記事 ナクルア北の秘密ビーチ Bamboo Beach はこちらから

ぱっと見た限り水質は他と比べてかなり良好だとは踏んではいたのだが。。
この様な内実に触れてしまうと、、いくら何でもいささか興覚めだ。
やはりパタヤで泳ぐのは辞めておこうかと考えてしまう。。
もし、それでも遊泳するのなら、事後の衛生管理を充分に行う事を薦めます。