バリ島は今や全域がグルメスポットと呼んでも差し支えなくなった。ここ10-15年の急速な開発でずいぶん変わった感じがする。2000年代前半、当初はスミニャクエリア,オベロイ通りなどがお洒落なレストラン激戦区で週末などかなりにぎわっていたが現在は更に西方向に開発が進みクロボガン、チャングーエリアが主戦場だ。また近年では単なるサーフエリアにしか過ぎなかったブキット半島ウルワツ、ビンギンエリアにも続々と飲食店、リテール店、宿泊施設が出店しだした。ブキット半島に点在するワールドクラスのサーフスポット群の観光資源としての潜在的価値に地元資本がようやく気付いたのだ。今まではワルン、簡素なホームステイくらいしか存在せず、食事宿泊等サービスの絶対数が貧弱で、市街地ステイで毎日サーフスポットまで通うのが常であった。しかし現地キャパシティーの急激な増加と同時にマスツーリズムによる市街地の恒常的な交通渋滞でそれも難しくなり、今ではサーファー達はブキット半島に滞在している。街から通う人達は急速に減少した。まあ言ってみればサーファーと一般観光客の棲み分けだ。

現地に宿泊でき、わざわざ市街地に戻る必要がなくなれば行動パターンに余裕が生まれそれに伴い新たなニーズも生まれる。今ではインドネシア屈指のリーフブレイクウルワツは一大観光ナンパスポットでもある。笑 上はウルワツアウトサイドコーナー沖に沈むインド洋の落日シーン。ロマンチックな事この上なく、今や世界企業のAir Asiaもいつの間にか抜け目なく触手を伸ばしていた。下は昼間のウルワツ、テンプル方向を望む。この部分は昔も今も変らない。

そう、宿泊地が増えればそれに伴い飲食店も増えるのが常だがそれも初めは通常、昼夜向け営業がメインで朝食業務は少なくなる。集客が継続し集積が分厚くなれば朝食対応の店舗も出始めるだろうが、新興地区のブキットエリアで充実した朝食メニューを日常向け価格で出すところはまだそう多くはない。早朝組のサーファー達、通常起床の観光客向けのローカルでない普通の朝食、妥当なコーヒー、ジュース、サラダ、パン、卵、フルーツ類、朝から多くは必要なくシンプルで良い。更に言えば近い場所で。これらの当たり前の諸条件を満たす店はこのエリアには依然としてまだ少なく、この店Ayu’s が繁盛している理由だろう。店舗外観はこの通りで立地はブキット半島の唯一無二の幹線のJL Uluwatu沿いに位置し、ドリームランド入口から1km余りウルワツ方面に向かったところだ。


メニューは驚くほど多種類で構成されていて、朝食、メイン、サラダ、生果物、生野菜、生スパイス、ハーブを使ったジュースもフルカスタマイズ対応だ。

ハッシュパンプキン 55k ルピア

ピザオムレツだったか? 55k ルピアでかなり美味だった。

フルーツサラダ 35k ルピア

スパイス大国インドネシアならではのスパイス、ハーブ類をふんだんに使ってジューサー、ブレンダーを駆使し渾身の一杯を作ってくれる気さくなスタッフ達。

この通り人気店に成長し、最近念願の大型エスプレッソマシンを投入、朝は結構混雑することもあり店主は2店舗目出店を考えているとのこと。

早朝から営業する代わりに夕方には頃合いを見計らい閉店するので夕食には不適だが遅い午後までならしっかり用途を満たせることだろう。ウルワツ、パダンパダン、ドリームランド方面を訪れる行き帰りに利用してみてはいかがだろうか。