本日、(6月16日)タイの民間航空当局が国際線運航の再開について幾つかの談話を発表している。
それにによると同国の国際線乗り入れ再開は最初にビジネス商業客が優先された後に、感染が収まっているローリスクの国々からの観光客の受け入れを予定していると言う。
受け入れ再開についての詳細は、明日以降の会合で更に決められていくとのこと。

民間航空当局、並びにCovid-19対策センターは国際商業旅客便運航再開するにあたり、感染防止の新しい運行上の基準を策定に努力している。
具体例として、ソーシャルディスタンス措置に基づいた座席配列や機内飲食サービス関連のガイドライン。
または、機内で感染が疑われる事態が発生した場合の隔離スペースの確保なども考慮されているとある。

以前のように気軽に国際線に搭乗できる日々は終わってしまったようだ。多少の手間は致し方なく許容する他ないが、航空会社も満席に出来ないのなら否応なく運賃に反映してくると想われるが。。

世界各国が自国の感染防止措置や行動移動制限の緩和に舵を切りつつある中、トラベルバブルと呼ばれる2国間、または多国間の観光再開協定を画策する動きが加速している。
そのトラベルバブル、先週あたりから断片的に各種メディアが報じ始めているが、まだハッキリとした発表には至っていない。
現在、各国の感染状況の推移を見極めながらの交渉が進んでいるとみて間違いないだろう。

そんな中、おおよそ共通して報じられる非公式な断片情報を見ていると何となく感じられる点が幾つか浮かび上がる。
このトラベルバブルと言われる最初に再開される選択的多国間協定は、比較的狭いエリア内で感染抑制に成功した国々の間で結ばれるようだ。
具体的には、台湾、韓国、シンガポール、香港、ヴェトナム、日本、中国、シンガポール。

毎日、各種メディアを横断的に注視しているが、フィリピン共和国やインド、ミャンマーやラオス等の名前を目にすることは無い。
私の活動域のインドネシアについては、隣国の豪州と日本を含めた北東アジアの国々でのみ交渉中との記事が数回、報じられた。
そして今週あたりから、タイ王国に於ける一般観光客の受け入れ再開については9月頃ではなかろうか? という記述もチラホラ出始めているが、詳細は依然として不明。

欧米では、EU加盟国を中心に同様の動きが進んでいるようだが、北米や南米地域にその動きは報じられていない。
当たり前だ、南北アメリカ大陸は今では屈指の高感染地域だ。。
またヨーロッパ地域とアジア地域の間に協定策定の動きは無いようだ。
これも当然と言えば当然、疑心暗鬼でどちらも警戒しているのだろう。

折しも新宿では今週に入り、俗にいう夜の街で新たな感染者が相次いでいる。
昨日、約一ヶ月ぶりになる多数の感染者が報告されたばかり。
アジア域内の旅行解禁を待つ我々としては、それが我が国と隣国とのトラベルバブル締結の妨げにならない事を祈るばかりだ。

こんな事が出来る日が来るとしてもそれは当分先の話だ。。もし来るのなら。。僅か6ヶ月間で、世界は全く違う世界になってしまった。