報道によると、大多数のタイ国民は早期の外国人観光客の受け入れには否定的だとの世論調査の結果が示されたとある。

世論調査は、先の政府によるロックダウン緩和措置後、国内観光の刺激策が実施された後の6月9-12日に於いて、国内から無作為に選んだ1,116名に対し実施された。
それによると、国内の感染状況の改善が進んで活動制限がほぼ解消されつつある現在、自国民の自由な国内移動を優先すべきで、依然として海外からの感染者の持ち込みによる2次感染を警戒する声が多いとのこと。

調査は、Suan Dusit Rajabhat University によって複数回答が可能な形式で 実施された。

Covid-19パンデミックが終わり、タイの観光産業が正常化するのはいつ頃になると想うかの問いに対して。
一年以内と答えた人は41.40%、6ヶ月以内が25.9%、2年以内が20.52%、2年以上が12.18%。

感染爆発を起こした欧米の感染者数や死者数の数字は、アジア諸国のそれに比べて桁が2つほど違う。彼らが自国内に大手を振って入ってくることを想えばその気持ちも判らないではない。

次に外国人観光客の早期の受け入れ開始について。
反対が75.72%、タイ国民の観光客受け入れを優先すべきが54.39%、外国人観光客による2次感染の拡がりを危惧するが21.33%、残りの24.28%が早期受け入れに賛成で国内観光産業を再開するべきとの回答。

北方の薔薇と言われる古都チェンマイを悪く言う人は少ない。パタヤに巣くう朝からビールを喰らう様な不届き者ぐらいなものだろう。

国内の観光地で最も訪れたい場所は? トップ5の回答は次の通り。

チェンマイ=31%、ブラジュアップキーリーカン=28.14%、バンコク=19.35%、チョンブリ=18.55%、カンチャナブリ=11.92%。

世界に散らばる再開を心待ちにしている熱烈なタイ・フリークにとっては、なんだか意気消沈させられる結果だが。。
折角、遠路遥々行っても本心では歓迎されていないなど。。
半世紀以上に渡って世界有数の観光立国であり続けるタイ王国に限って在りうるのだろうか?

それとも、札ビラでも切って刹那的に押し通せばよいのか?
大多数の観光客はそんな利己的な事はしたくないだろう。
それなら本当に微笑みの国が開くのは、一体いつになるのだ?