前記事に引き続き、新たな希望の持てそうな記事を目にしたのでそのまま紹介する。
タイの Covit-19感染対策部局(Center of Covit-19 Situation Administration=CCSA)が、国内のエンターテインメント産業の再開が、当初の予定期日の6月15日より早まる可能性について議論しているという。

但し、国内のCovit-19の感染数の推移が引き続き、低水準であった場合に限りだ。
現在、タイでの新規感染者数は一桁台で推移を続けていて、その殆どは海外から帰国した自国民に留まっている。
そして彼らは当局の隔離管理下に置かれている。

営業停止命令が発出して2か月。歓楽街パタヤは、文字通りのゴーストタウンと化している

我らがパタヤでは、新規感染者は36日間発生していない。
何とも勇気づけられるデータじゃないか?  きっと、官民分け隔てなく、早期再開への想いは同じだろう。

しかし、ソーシャルディスタンスの維持が実効上、極めて難しいこの手の業種の早期再開に対する専門家の懸念も強く、Covit-19のワクチンの開発後までは待つべきだという意見も依然として多いとのこと。

見ての通り、濃厚接触が売り物のエンターテインメント産業だ。。客が望むのは、Covit-19関連当局が見たら目を剥きそうなサービスなのだが。。 ソイ・ブッカオ

しかし、このまま長期間にわたり、これらの娯楽産業に対して閉鎖措置を継続した場合、以後、段階的に進む社会生活上の制限緩和によって、これらの活動が水面下にシフトして、新たな地下経済の勃興に結び付く懸念も予想されているという。

店が開けられなければ、背に腹は代えられず、ITプラットフォーム等を駆使して、別の形で活動するまでだ。そしてそれら等は時間の経過とともに、効率の良い組織化が進むのは歴史を見ても明らか。。。

何とも難しい難題だこと。。
禁止を継続しておきたいのは山々だが、相手は動物でなく知能を持つ人間だ!
長く、辞めさせておくことは出来ない。
頭を使い、形を変えて、水面下で活動し始めることになるのはあきらか。。
社会活動の制限が始まった3月当初、首都圏近郊の海岸に若者達が集結してパーティーなどが開かれた事案等をみても明白だ。 笑

法律と官憲の強制力を駆使する他ないが、規制が長引けば社会の不安定化は避けられない。

そして、その先に起きうるのは2次や3次の感染爆発で、折角、此処まで来た感染抑制策も元の木阿弥になりかねない。
そんな事になったら、経済活動再開、社会活動正常化までの道のりは、逆に遠のくばかり。

そんな中、パタヤの娯楽産業の代表者と政府当局者は定期的に対応策の議論を継続していて、自国内の事態の推移と他国における同業種の再開計画の実施状況を注視しながら対応策を練っているという。

3月中旬、飲食店を除いた娯楽産業が停止されたパタヤのウオーキングストリート。人の出は低減はしたが、当局の意図には遠く及ばず。。この後、更に段階的に規制の度合いが強まることに。。規制は厳しくやらないと効果は上がらないのは、我が国のケースを見ても明らか

具体例として挙がっていたのは、先日の韓国における娯楽産業再開直後のクラスター感染発生と、その後の感染の制御と追跡などだ。
そして、その後の感染の拡がりの抑制に成功したかに見えるケースなどを注視しているとのこと。

CCSAのスポークスマンによると、5月3日の会合では、市内のエンターテインメント産業再開について客のマスク着用、バースタッフのフェイスシールド使用、グラブの着用の義務化や、体温のチェック、入場数の上限規制、手指の消毒、大人数入場を促進するような低価格プロモ営業活動の当面の禁止などが決められているという。
本来、あんなトコは濃厚接触したいから行くのだが。。
これでは、やりたいことは全部禁止だ!

この業態に於いてフェイスシールド、マスクにグローブ等を一体、どうやって強制するつもりなのか?

しかし、それはあくまでも理想論。
娯楽産業と言う業態から見て、ソーシャルディスタンシング遂行の徹底は極めて難しいのは当局も充分に認識していると見えて、結局、とどのつまりは厳しい感染抑制と予防策を並行して実施しながら、注意深く再開させる方向らしい。
これらがすべて首尾よく進めば、6月15日のを待たずに前倒しの再開もあり得るというのだ。(あくまでも検討案と断った上で、6月1日と言う数字も出ているようだ)

そして、既に国内の大型商業施設再開と同時に5月17日から実施されている店舗出入管理システムのプラットフォーム等の併用などで、何とか進めていく他ないだろうとの結論に達しているとある。

グループで食事を楽しむなど望むべくもない、こんな光景が標準になるのか?

この今週から稼働が始まったタイチャナと言うアプリ、店舗の出入店の度に煩雑な計測が必要との声も聞こえてくるが、これが我々が直近で向き合わなくてはいけないニューノーマルなのかもしれない。

Covit-19後の世界は、以前の世界とは全く異質になるらしいというが。。どうなるかは解るか?

我々はなんとも大変な未来に足を突っ込んだものだ。。
考えるだけで暗澹とした気持ちになってしまう。
ほんの僅か3カ月前の普通の日常などは、永遠に忘れなければならないのだろうか?